歌声喫茶兄の嫁さん・・・料理が下手である下手と言うより、料理を作っても意味が無い 最初に実感したのは、兄に呼ばれた時 夕飯をご馳走すると言われて、ノコノコと行った 食卓には歓待すべくずらりと並んでいる 何気なく八宝菜を食べた・・・・思わず吐きそうになった これは人間の食べるものでは無い!! 兄の顔を見たら表情が変わらない 僕は、漬け物でご飯を1膳食べ終えた 「あら、ずいぶんと小食ね、持って帰ったら?」 そう言って、タッパーに八宝菜を詰める ありがとうと言うのは、僕の処世術??? しかし、どこに捨てようか・・・・迷った 兄の所から僕の所まで、珍しくバスが通っている バスに乗る時に気が付いた、中間に友達が居る 僕は途中下車した 友達は、在宅していた しかし、僕の顔を見るとイヤな顔をした 「悪いなあ、彼女が来るんだ」 「そうか、邪魔をしたら悪いから帰るよ。お土産を持ってきた、彼女と一緒に食べて」 「本当か、嬉しい!!さすが持つべきは友だ。。。感謝~~~」 麗しき友情を置いて僕は帰った 翌日、友達が飛んできた 「おい、あれはなんだ!!!あれを食べたら彼女が吐いた」 「おかげで楽しみが出来なかった~~」 甘えるでは無い、無料ほど高い物は無い!! しかし、おぞましき料理・・・ あれ以来、兄の所に行くと兄は僕に料理を作らせる みそ汁から、素通の料理も・・・コーヒーに至るまで 家族揃って兄の所に行くと、焼き肉かすき焼きになってしまった さて、その友が彼女の大学祭に行こうと言う 面倒だな・でも反面嬉しい^^、京浜女子大(現在鎌倉大学)まで一直線!!! 文化祭も終わって、彼女が喫茶店で待てと言う 仕方なく、喫茶店の中に入った ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なんじゃいな、この喫茶店は!!!!! 人人人~~~~~溢れてる 僕たちが入ると、マスターがいらっしゃいと言って座らせる そして出したのが、メニューと・・・・歌詞カード そこは歌声喫茶であった いきなりの異次元の世界!! 心の準備も無いままに、その輪に入ってしまった 僕は、虚をつかれてもじもじしているとマスターが近寄ってきた 僕の手を取り、立ち上がらせて 「さあ一緒に歌いましょ!」 歌えるか、そんなもん 「山の娘~ロザリア~~♪」・・・バカタレ、恥ずかしくて歌えるか! 高原列車?、わしゃ終了電車で良いわい!!! 抵抗もむなしく歌わされてしまった 帰りの電車の落ち込んだこと 二度といかんわ |